皆さまは、コンチネンスケアという言葉になじみはありますでしょうか?
コンチネンス(Continence)とは、英語で排泄のコントロールがついた状態を表す言葉で、日本語では 禁制 と訳されますが、積極的なケアを示す意味も含まれています。
尿失禁は、膀胱や尿道、脊髄や中枢神経系における排尿機構そのものに異常があって起こるばかりでなく、ADL障害や認知症などにより排尿動作が適切になされない場合にも起こります。
排便障害も同様です。特にご高齢者は、いくつかの原因が重なって複雑な状態で発生することも多いため、QOL疾患として捉えることも必要です。
だからこそ~予防・治療・ケア~の観点で考えたいものです。
- 失禁を予防し快適な排泄習慣を維持すること
- 排泄障害の治療により快適な排泄習慣の回復を目指すこと
- 治療が困難な場合でも、生活する上で問題にならないようにケアマネジメントすること
コンチネンスケアは、 失禁を疾患として正しくケアすることを意味しています。
排泄は、食べることや飲むこと、運動や睡眠など生活全般に関わっているといっても過言ではありません。また、非常に個別性の高い日常の営みです。だからこそ、ご施設病院におけるコンチネンスケアの鍵はチームで組織活動として取組むことです。
まずは、ご一緒にコンチネンスケアについて考え、ご施設で目指すケアを一緒に考えていきませんか?
地域の担当アドバイザーが訪問もしくはオンラインで勉強会を実施させていただきます。