スウェーデンの高齢者福祉の変遷とTENA
TENAのルーツはスウェーデンにあります。
スウェーデンは寒さが厳しく、経済的には貧しい国でした。
第二次世界大戦以降、豊かになり始めましたが、1950年代に高齢化は10%に達し、他国に先駆けていち早く高齢社会を経験。
この状況に対応するために、早い時期から高齢者ケアを発展させてきました。
その試みには、独特のものがあり、私たちの国でも大いに参考となることがあります。
1980年代のスウェーデンの排泄ケアは、失禁は加齢に伴うものだから、ある程度仕方がないものとみなされていました。
そのため、失禁があるなら、おむつやカテーテルで対応することは一般的でした。
しかし、ある調査で失禁のもたらす影響として、孤独・不安・尊厳に影響すること、また社会参加が低下することなどが明らかになり、社会問題としてとらえられるようになりました。
スウェーデンにあるessity社(当時SCA社、TENAの製造開発会社)は、1960年代からTENAの前身になる失禁ケア製品を発売。
製品とケアのノウハウをご提供し、介護士・看護師・医師ら専門職の皆さまと協働し、世界のコンチネンスケアに貢献してきました。
現在では、ヨーロッパをはじめ、北米、アジアなど世界100か国以上で、排泄障がいのある方の約4人に1人に親しまれている排泄ケア用品ブランドです。
日本におけるTENA
日本におきましては、1987年に東京都内の高齢者施設で第1号導入を開始し、現在では特別養護老人ホーム、老人保健施設、病院などを中心に、全国各地で10万人にご愛用いただいております。
「個別ケアにより円滑な自力排泄が行えるようお手伝いさせていただく」 という理念は、発売当時から変わっていません。
TENAは製品だけでなくTENAサービスもご提供し、施設・病院様におけるコンチネンスケア with TENAの仕組構築と運用を、担当のTENAアドバイザーおよび当サイト オンラインTENAアカデミーがサポートいたします。
それぞれの組織に合わせたTENA活用の意義、採用アイテムの選定、コンチネンスサポートチームの運用など、それぞれの組織に合わせた細やかなサポートは担当TENAアドバイザーにお任せください。
また、当サイトオンラインTENAアカデミーは、「こんな時、どうするの?」「他のTENAユーザー施設では、どうやっているの?」といった疑問に、24時間365日 いつでも・どこでもヒントが見つかるサイトとしてご活用ください。
皆さまとともに、”誰でも・いつでも・どこでも、その人にとって最適なケアが受けられる社会作り”を目指します。